前歯が折れてしまい、根の中に大きな膿が溜まって骨がなくなってしまった歯に対してインプラント治療を行なった症例になります。
治療経緯
左上の前歯が腫れてきた。できもののようなものができて痛みもあるということで来院されました。
初診時の写真がこちら
左上(写真むかって右側)の前歯が中で折れてしまっており、中に汚れが入って根本から大きく腫れてしまっていました。
レントゲン写真がこちら
赤い丸で囲んだ部分にヒビが入ってしまい、細菌に感染してしまっています。また、根の中にも膿が溜まってしまい、骨が大きく溶けてなくなってしまっています。
折れてしまっている歯は残しておくことで逆に周りの歯を巻き込んで悪くなってしまうことが多く、患者様と相談の上インプラント治療を行なっていくこととしました。
治療中の写真がこちら
まずは腫れている原因の歯を抜きます。そして骨をしっかりと再建するために、「歯槽堤保存術」という処置を行い、インプラント治療に耐えうる骨を作っていきます。
その後、歯茎を強くするために歯茎の移植を行います。
その後、仮葉を入れて形や色を患者様と相談しながら決めていきます。
最終の被せ物がこちら
術前後の比較がこちら
治療の詳細
患者様の年齢・性別 | 30代・男性 |
主訴 | 前歯が腫れてきた |
治療内容 | インプラント治療・結合組織移植術 |
治療費用 | 54万円(税別 |
期間 | 10ヶ月 |
リスク・副作用 | 定期的なメインテナンスに通っていただけなければインプラント周囲の歯周炎が生じる可能性があります。 |
インプラントは、対象部位の骨が弱ってしまっていると大掛かりな骨造成処置や、骨の回復期間を要する場合が少なくありません。今回は、インプラント治療を行うには骨が大きく不足していたので、まずはしっかりと骨を増やし、歯茎も強くすることで、掃除がしやすくて長持ちするインプラント治療を行うこととしました。
監修者情報
院長 寺井浩之
- 日本臨床歯周病学会 会員
- NGSC(New Generation Study Club)会員
- OJ (OSSEOINTEGRATION STUDY CLUB OF JAPAN) 会員
- 大森塾 5期
- ICEED 会員
- MAC 副会長
- インビザラインGO(マウスピース矯正)認定ドクター