歯周病治療

当院の院長である寺井は、当院の開業以前は歯周病治療の権威である「タキノ歯科医院」の瀧野理事長に師事し、タキノ歯科医院では副院長を勤めてまいりました。

タキノ歯科医院で日々重度歯周病の患者様の治療を担当させていただき、歯周病治療への広い知見と、患者様のご自身の歯を残せることへの喜びを見出しました。

当院では歯周病患者の皆様の歯を安易に抜かず、ご自身の歯をなるべく残し続けるための歯周病治療をご提供しております。

歯周病とは、細菌感染によって起きる炎症をはじめとした症状の総称で、歯肉や歯槽骨が溶けてしまう、恐ろしい病気です。

お口の中の清掃がうまくできていなかったり、食生活による悪影響などで、お口の中に多くの細菌が留まり続けると、歯肉に細菌が感染し炎症を起こしたり腫れたりといった初期症状が出始めます。

歯周病が進行すると、歯茎から膿が出たり、骨が溶けている影響で歯が揺れ動いたりするようになり、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

歯を失う原因というと、虫歯が思い当たる方は多いかと思います。実際に20代までは歯を失う原因は虫歯の方が多いのですが、30代以降は、虫歯よりも歯周病が原因で歯を失う方が多くなります。

日本人においては、30代以降の方の8割近くが歯周病にかかっていると考えられており、35歳以上の方の7割が、歯周病で歯を失っていると言われています。

院長の寺井はこれまで何百件もの歯周病治療を行っており、その経験から多くの歯周病が治療によって症状を改善できることを理解しています。初期・中期の歯周病であれば、高い確率で抜歯には至らず、治療によって治すことができます。また重度の歯周病でも、技術の進歩により歯を残せる場合が増えてきています。歯周病に心当たりがある方は、歯を失ってしまう前に、一度当院までご相談ください。

お口の中には数百種類以上の細菌が常に住んでいます。これらはお口がしっかりとケアされていれば、問題になることはほとんどありません。

しかし歯磨きが不十分だったり、過度に糖分を接種したりしていると、細菌が増殖して歯の表面に細菌が固まった歯垢が付着します。

たった1mgの歯垢の中に、10億以上の細菌が入っていると言われており、これらは虫歯や歯周病の原因となります。

しっかりと日々のブラッシングができており、定期的に歯科医院で歯石の除去などクリーニングを受けていれば、歯周病は予防ができます。ご自身の歯のケアに自信がない方は、一度歯科医院を受診し、歯のクリーニングやブラッシングの指導を受けることをおすすめします。

歯周病の最も初期の段階で、歯肉に飲み炎症がある状態です。歯根膜や歯槽骨まではまだ炎症が届いていません。

歯垢や歯石が溜まっていることが原因で、歯肉に炎症を起こしています。歯ぐきは黒っぽい赤色で少し腫れがあります。

硬いものを食べたり、歯ブラシで強くブラッシングした際に、歯茎から出血することがあります。

歯槽骨が3割ほど破壊されてしまった状態です。

歯垢や歯石を原因とした炎症が進行し、歯と歯茎が決着している部分が溶け始めるため、歯周ポケットができます。

歯槽骨が5割ほど破壊されてしまった状態です。

炎症が進行し歯槽骨が溶けることで歯根が露出し始めます。刺激に敏感になり、冷たいものや熱いものを食べた時にしみるようになります。

歯周ポケットが深くなり、歯石が歯周ポケットに溜まります。炎症が悪化するため、膿が出たり口臭がかなりきつくなり、歯もグラグラと動くようになります。

歯槽骨の大部分が破壊されてしまっているため、歯根を支えることができず、歯が大きく動くようになります。

食事を噛むのが難しくなり、通常の食事ができなくなり始めます。この段階まで進行すると、抜歯せざるを得ないことも多いです。

また歯槽骨が溶けてしまっているため、インプラントなどの治療も通常の手順で行えず、骨造成などの治療が必要になります。

この通り、歯周病は中度や重度に進行すると骨に大きな影響を及ぼすような症状が出るため、治療が非常に難しくなります。

溶けてしまった骨が自然に回復することはほとんどありません。だからこそ、歯周病は治療よりも予防が重要です。

そもそも歯周病にならなければ、大きな問題が発生することもありません。予防をしっかりと行い、歯周病にかかってしまっても早期発見し早期治療を行うことで、患者様にとってもご負担の少ない治療が実現できます。

すでに歯周病の症状が中度〜重度に進行してしまった患者様は、通常の治療で歯を残すのが難しい場合がございます。当院では歯周組織再生療法と呼ばれる、歯肉や骨を再生させる治療を行っております。

全国的にも治療を行える医院がまだまだ少ない技術ではありますが、私が責任を持って治療を行います。

特に他院で抜歯するしかないと言われてしまった患者様の歯を残すことができた時には、私自身もとてもやりがいを感じますし、諦めかけていた患者様がご自身の歯でこれからも食事を楽しめるんだと喜んでくれることが、私の喜びでもあります。もちろん中度〜重度まで進行する前にご来院いただきたいところですが、進行してしまって抜歯せざるを得ないのだろうなと思っている方も、諦めずに歯を失ってしまう前にぜひ一度ご来院くださいませ。