

部分入れ歯では噛めなくなり、歯科医院をかえて当院へ
この患者様は、長年にわたって上の歯を少しずつ失ってきた方です。右上の前歯が数本残っている状態で部分入れ歯を使用されていましたが、噛み合わせのスペースがほとんどなく、すり減った入れ歯では満足に噛むことができない状態でした。
やがて残っていた前歯も折れてしまい、新しい入れ歯を作ったものの改善されず。歯科医院を変えて、ご紹介で当院へお越しになりました。
「右だけ治す」か「全体をまとめてやるか」——4〜5ヶ月の相談期間
診察の結果、上顎の左側も歯根破折や歯周病が進んでおり、このままでは数年以内にさらに悪化することが予測されました。
「右半分だけインプラントにして、左半分が後でダメになったとき、年齢や全身の状態を考えると、また手術ができるかどうかわからない。手術の回数が増えていくと、患者様の負担も大きくなる。」
この現実を丁寧にお伝えしながら、患者様・息子さんを交えて何度もご相談を重ねました。糖尿病という持病があること、インプラントを6本入れるということ、そして年齢への不安——特に息子さんたちが心配されていましたが、長い目で見て今まとめて治療しておく方が良いという考えを少しずつ理解していただきました。
決断までに要した期間は約4〜5ヶ月。最終的に患者様ご自身が出した答えは
「残りの人生、やり直しを少なくしたい。歯の治療はこれを最後にしたい。」
治療の流れ
まず上顎左側の歯を抜歯し、傷の治癒をしっかり待ちました。

糖尿病がある場合、骨や傷の回復に通常より時間がかかるため、インプラントの結合確認も慎重に行いました。その後、右上にもインプラントを埋入し、上顎全体にオールオン6を完成させました。
下の歯は比較的状態が良く、現在も治療が進行中です。すべての治療が完了した際には、さらに大きく見た目と機能が改善される予定です。
持病があっても、年齢が高くても、諦める必要はありません。ただし、全身の状態に合わせた治療計画と、信頼できる歯科医師との十分な相談が大切です。まずはお気軽にご相談ください。
治療詳細
| 年代・性別 | 70代女性 |
|---|---|
| 治療期間 | 約1年 |
| 治療内容 | オールオン6(上顎) |
| 治療費用 | 264万円(税込) |
| リスク・副作用 | 術後には、まれに腫れや痛み、出血が生じる場合があり、慣れるまで発音に障害が出ることもあります。 |
院長 寺井 浩之 資格・所属









